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ブラック・アンド・タン (Black And Tan)
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黄色と黒の2層に分かれた神秘的なカクテル。ただし、2層にするには専念された技術もしくは、偶然のできごとのみで完成する。味はやはりビールだが目でも味わうことができる。このレシピはベースとなる材料をビールとしているが、エール酒が適切だろう。また、別名としてハーフ・アンド・ハーフとしても有名。
[ベース]
[ 材料 ]
180 ml
180 ml
[ 技法 ]
ビルド
[ 方法 ]ジョッキにビールを中ほどまで注ぐ。バー・スプーンを使いギネス・ビールゆっくりと注ぐ。
ビール
日本では、ビールの定義というものを酒税法第3条第7号に定めています。
(イ) 麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの。
(ロ) 麦芽、ホップ、水及び米その他の政令で定める物品を原料として発酵させたもの。但し、その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が麦芽の重量の十分の五をこえないものに限る。
 したがって、米その他の政令で定める物品(米・コーン・スターチ・糖類など)を麦芽の半分をこえて使うと、ビールではなく発泡酒ということになります。しかし、麦芽は大麦麦芽とは限らないので、小麦麦芽を使ったバイツェンビールもビールに分類されます。また、発酵も酵母による発酵とは限らないので、ランビックのように酵母による発酵と乳酸菌による発酵が同時に行われるものもビールに分類されます。
 米・スターチは優れたでんぷん原料で、濁りの原因になるたんぱく質が少ないという特徴があり、副原料を使うと、たんぱく質やアミノ酸などの少ないすっきりとした味わいのあるビールとなり、一方、副原料を使わないビールは麦芽の特徴が強く出た味わいのあるビールとなります。 世界の主なビールはピルスナー、ドルトムンダー、ボック、エール、アルト、ケルシュ、バイツェン、トラピスト、ポーター、スタウト、ランビック、アメリカビール、ライトなどさまざまあります。
ギネス・ビール
若き日のアーサー・ギネスが、廃業した醸造所を借り受け、なんと年45ポンド、9000年にも及ぶ賃貸契約を結んだのは1759年のことでした。これが3世紀を経て今に続くギネス社の原点。ダブリン郊外のセント・ジェームズ・ゲートでのできごとでしたが、今から思えば、この時彼はまるで自分の醸造する黒ビールがいつの日か世界に知れわたり、人々に愛されることを知っていたかのようなエピソードです。最高級の原料、最高級の麦芽、そして純度の高い水へのこだわり。さらに時間をかけてゆっくり発酵させるテクニック。アーサー自身天才的な感覚を持ち合わせていたという幸運にも恵まれ、ついに今までにない個性的なビールが誕生することになりました。アーサーの夢は世界に冠たる醸造所という形で実現し、今やギネスは世界140ヶ国以上にその名を轟かすビールの名門となった。
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