クリスマスを演出するシャンパンを使ったカクテルたち。その中でも特に有名なのはミモザだが、テーブルを飾ってくれるのはそれだけではないのも覚えておきたい。シャンパンとスパークリング・ワインは産地が違うだけで味わいはほぼ同じ。シャンパンでもスパークリング・ワインでも同じカクテルが作れる。また、あまったシャンパンは次の日に持ち越そうものなら風味は損なわれてしまう。風味を損なわないうちに、ちょっと違ったシャンパンを味わってみてはいかがだろうか。また、シャンパンはフランスでは泡を星に見立てて”星を飲む”と言われロマンティック言い伝えもある。
パッション・フルーツの香りとオレンジの香りのハーモニーにシャンパンが絶妙に調和した、フルーティですっきりまろやかな口当たりが楽しめる。最初はフランスの上流階級の間でシャンパン・ア・ロアンジェとして親しまれていたカクテルが、ミモザという花の色合いに似ていたため、この名がついたとされている。
Mimoza
ルネッサンス期の画家ベリーニの展覧会が1948年ベニスで開かれた時、それを記念して作られた。ピーチ・ネクターがない場合には、缶詰の白桃1切れに水を少々加え、ミキサーにかけて使う。
Bellini
きめ細かい泡立ちを持つ飲みやすいカクテル。アメリカの都市シカゴの名をつけて、すっきりとした仕上がりとなっている。砂糖でスノー・スタイルにしているため、口当たりは甘い。
Chicago
スパークリング・ワインのきめ細やかな炭酸がはじけるのど越しが心地よい。ワインの香りでよりいっそうさわやかになったビアベースのカクテル。
Halstead Street Velvet
20世紀初頭には完成していたらしいといわれるほどの伝統あるカクテル。映画「カサブランカ」でハンフリー・ボガードが「君の瞳に乾杯」といって世界に広まったもの。
Champagne Cocktail
コブラー・スタイルではあまり使われないレモン・ジュースとキュラソーで味付けしたもの。シャンパンの清涼感にカクテルとしての風味をつけたものといえよう。
Champagne Cobbler
カンパリの赤、シャンパンの細やかな泡立ち、見た目にも美しいカクテル。カンパリの香草独特の味わいが生きている。ベアで飲むのにおすすめは、同じフルート型シャンパン・グラスを使ったフラミンゴ・レディがいい。
Flamingo
これもNo.1と同じく、ラルースのレシピによるもの。ちなみにNo.2はジン・ベースである。ベースと同量に加えたジュースとシャンパンで飲みやすくしている。
Corpse Reviver No.4
きめ細かな泡がベルベットをイメージさせる、ヨーロッパの伝統的なカクテルだ。19世紀頃からすでに飲まれていて、本来のレシピは、英国の黒ビール、スタウトを使う。スタウトもシャンパンも醸造酒で、アルコール分は弱いため、グラスは大きめのものを使ったほうがよい。
Black Velvet
アペリティフとしてよく飲まれているカクテルのひとつ。スパークリング・ワインをシャンパンに変えてぜいたくに味わってもいいだろう。
Kir Royal
透明感あふれる青い色をしたステキなカクテル。オレンジのデコレーションもアクセントになっている。さわやかですっきろとした味わいが楽しめる。
Blue Chanpang
さわやかなオレンジ風味が香る。明るいオレンジ色が華やか印象を与えてくれる。シャンパン・グラスでお洒落に飲みたいカクテルだ。
Maxim's A Londres
第1次世界大戦のとき、戦争の勝利を祈ってパリのアンリ・バーで生まれたカクテル。フレンチ75とは、フランス軍の大砲で口径75ミリのことをいう。これに続いて95ミリ、125ミリとカクテルのバリエーションが生まれた。
French 75
1919年にオープンした、「HARRY’S NEW YORK BAR」のPHILIPPE RECHER氏が1973年に創作したカクテル。ウイスキーの香りをオレンジとシャンパンの程よい甘さが柔らかく包み、女性にもお勧めのシャンパンカクテルである。食前酒にも合う、さっぱり味に仕上がっている。
Texas Rose
レディ・オブ・メイとはイギリスの女王、故ダイアナ妃のこと。パッション・フルーツの花は受難の花と呼ばれている。シャンパンの高貴な味わいは彼女にふさわしい。
Lady Of May
16世紀のスペインの探検家ポンセ・デ・レオンの一隊の中の一人がつくったという説もあるラムが使われている。
Ponce De Leon
ドライ・ジンにスパークリング・ワインを加えただけの簡単なレシピ。しかし、さわやかなどごしがここちよいく、キリッとした辛口で食前酒として最適なカクテル。
Queen's Peg
レモン・ジュースですっきりとした味わいをプラス。スパークリング・ワインではじけるのどごしを出した。
Diamond Fizz
モンマルトルとはパリの北の端、セーヌ川の西側に広がる街。19世紀ごろから多くの芸術家たちによって愛された。そんな街の名前がついた優雅なカクテル。
Montmartre
スパークリング・ワインがたっぷりはいってさわやかなのどごし。レモン・ピールでつけた香りがアクセント。ちょっとリッチにシャンパンを使ってみるのもいい。
Cloud Buster